こんにちは、髪型追加されても耳が隠れると魅力が無くなってしまうと思ってる派の小川です。
エンジニアマネージャーやテックリードなどマネージメントをする側になると1on1する機会もあると思いますが、みなさんはどんな1on1をやっていますか?逆に1on1を受ける側の人はどんな1on1になっていますか?今回は私が考える1on1についてお話ししたいと思います。
そもそも1on1は何のため?
そもそも1on1はどのような目的で実施しているでしょうか。上司やリーダーと1on1をやるケースは多いでしょうが、実際はやることだけが決まっていて、なぜやるのか、どのようになるのかは決まっていないケースが多いのではないでしょうか。
このような場合、何となく上司が仕事の進捗確認をしてしまい、それで終わってしまうことも多いでしょう。まあそれでチームがうまくいくのであれば問題ないかもしれませんが、そもそもそれは別の場面でやるべきことでしょう。
また上司からずっと指導されるという1on1もありがちなケースでしょう。「もっとこうした方がいい」「あれは良くなかった」など指摘することは大事なことですが、これも別の場面でやった方が良さそうです。
もちろん進捗確認や指導がダメだという話ではありません。基本的に1on1はメンバーのためのものなので、メンバーが話したいこと・聞きたいことを主として行うのが重要です。HIGH OUTPUT MANAGEMENTには、
ワン・オン・ワンの大切な点は、これが〝部下の〟ミーティングであり、その議題や調子も部下が決めるべき筋合いのものと考えることである。
上司はワン・オン・ワンで何をするか。何が起こっているのか、部下は何に困っているのか、部下が表だって説明するのを助けてやればよい。上司はそれを知り、コーチするためにそこにいるのだ。
上司は、ワン・オン・ワンにおいては腹蔵なく問題を討議することを勧めなければならない。この時こそ、部下に影響を及ぼす、微妙で仕事には深く関係した問題をとらえて話し合うべき完全な討議の場といえるからである。
と書かれています。これだけが全てではないですが、重要なことはメンバーが望んでいることをやることだと思っています。ではこの「望んでいること」を引き出すにはどうすれば良いでしょうか。
聞くことと聴くこと
引き出すには話してもらう必要があるわけですが、そのためには質問をすることになります。
- 「最近何か気になることはありますか?もしくはもやもやすることはあるでしょうか」
- 仕事だけじゃなくてプライベートのことも含めて話してもらっても大丈夫な状態を心がけています。例えばコロナ禍とか社会情勢、災害などで不安を感じると、それが原因でパフォーマンスが下がることもあるためです。
- 「目指すキャリアの実現に向けて、着実に進んでいますか?」
- 仕事で実績を出すためにあれこれ頑張るというのはいいのですが、それが自分が目指すキャリア形成に役立っているかどうかも重要な指標の一つです。
- 「指示はもっと多い方がいいですか?フィードバックは十分でしょうか」
- 人によって仕事のやり方も様々ですが、指示される方がいい人もいれば丸投げ気味の方がいい人もいます。
これ以外にもいろいろあるので気になる人は調べてみるといいと思いますが、重要なのは聴くことだと思っています。個人的には1on1する人のキャリアを実現するために何かしら手助けになればと思っていますので、ちゃんと本音を語ってほしいと思っています。
そのためには聴く姿勢というのが重要になってきます。得てして1on1する時って何かとアドバイスする傾向にあると思っていて、私自身も気を抜くとアドバイスしがちになります。相手が考えていることをちゃんと話してもらい、それについてどうしたいかも考えてもらう。自分で考えて決めたことであればモチベーションも高まるし本気で取り組もうとも思うようになります。この辺りはコーチングの分野なので、その辺りの書籍など読んでみるといいと思います。
もちろん本音を話してもらうには関係性も重要になります。「なんでも話してください」だけでは大概の人は話すようになったりしません。本音を話してもらい、それについて一緒に考えることを繰り返しながら、良い関係性を構築していくことが大事なことだと思っています*1。
また1on1の内容を記録しておくメモを用意するのも良いでしょう。事前に記入してもらってもいいし、当日話しながら記入してもいいと思います。記録が残っていることで「前回〜について話しましたが、その後どうですか?」と聴くこともができるのも利点の一つです。私の場合はGoogleスプレッドシートを利用していますが、最近は1on1ツールとかサービスとかもいろいろあるので検討してみても良さそうですね。
まとめ〜より良い1on1を目指して〜
というわけで私がいまやっている1on1についてまとめてみました。まだまだ改善の余地はありますが一定効果があるかな?というところです。この記事がみなさんの1on1の参考になれば幸いです。
*1:おじさん的には飲みに行けばいいとか思ってしまいますが、みんながお酒飲めるわけでも無いですし、コロナ禍だとそれを多用するわけにもいかないのでその辺りは慎重に。