ロコガイド テックブログ

「地域のくらしを、かしこく、たのしく」する、株式会社ロコガイドの社員がいろいろな記事を書いています。

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マルチタスクの仕事術〜ロコガイド VPoE の場合〜

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こんにちは!そろそろ暁月なのでいろいろ準備をしないといけないVPoEの小川です。

みなさんマルチタスクに仕事してたりしますか?仕事を1つだけ抱えている状態が一番良さそうには思うんですが、世の中得てして複数の仕事を抱えることはありますよね。同じ言語で複数のプロジェクトに参画しているとか、異なる言語でアプリケーションを書かないといけないときとか。そんなときいわゆるコンテキストスイッチがうまくいかずに効率が悪く感じることもあるでしょう。

私はVPoEという立場上、だいたいいつも複数の仕事を抱えてしまっているわけですが、今日はそんなときどうしているかについて書いてみたいと思います。

見た目を変える

まずは見た目を変えることで視覚に訴える方法です。見た目が変わると脳が勝手にコンテキストスイッチしてくれることを期待するやり方ですね。macOSやWindows、LinuxなどのデスクトップOSの場合は2つほどやり方があるので紹介してみましょう。

複数の画面を利用する

まずはいわゆる画面を複数使う方法です。macOSなら操作スペースを、Windowsなら仮想デスクトップを、Linuxならワークスペースを使うと、複数の画面を使うことができるようになります。

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複数の画面が有効になったら、いまあるプロジェクト・タスクごとに画面を作成して作業スペースとします。そうすると「画面の切り替え」が「プロジェクト・タスクの切り替え」になるため、「この画面はこのタスク」という認識ができれば比較的素早くコンテキストスイッチできます。

色や壁紙も変えてみる

視覚に訴えるやり方では、色を変えるのも効果的です。例えばグループ企業がある方やフリーランスで複数企業と仕事されている方などはGoogleアカウントを複数持たれている人もいると思います。また同じドメインでも複数のアカウントを使い分けて仕事をする場合もあるでしょう。このようなときは例えばGoogle Chromeならそれぞれにプロファイルを作成し、プロファイルごとにテーマカラーを変更するなどは効果的です。デフォルトが白なので、例えばテストアカウントは黄色、本番アカウントは赤色など、目に見えて重要性がわかる色にする、というのも効果的です。

また前述の複数画面を使っているときには、各画面ごとに壁紙を変えてみるのも視覚に訴えるよい方法です。例えば1つ目の画面はチャットやメールなどをベースにするのであれば白系の壁紙に、2つ目の画面をコーディング専用にするのであれば黒系にすれば、「黒い = コードを書く」というのが刷り込まれやすくなるため、コンテキストをスイッチしやすくなります。私は昔5つぐらいのプロジェクトを同時に開発したことがあるのですが、画面ごとにエディター、ターミナル、ブラウザを配置し、壁紙の色を変更してコンテキストスイッチを素早くできるようにしていました。万人に通用するかはわかりませんが、一度試してみてはいかがでしょうか。

ウィンドウの配置を工夫する

画面の中でのウィンドウの配置を工夫することで視覚に訴えることも可能です。例えばmacOSならDivvyやShiftitやBetterSnapToolなどを使って画面を矩形に分割してウィンドウを配置したり、Linuxであればタイル型ウィンドウマネージャ使って分割したりできます。例えばちょっと雑な絵ですが、私は普段 macOS で、

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このような感じで区分けをしておいて、「これを見ているときは採用業務をしている」などの切り替えをしています。こちらは視覚からくる情報があまり多くないのそこまでおすすめではないですが、複数画面が得意ではない方は試してみるといいでしょう。

タイムスパンを準備する

「マネージャーになるととたんに会議で予定が埋まってしまい、集中して仕事をする時間が取れない」「会議の合間に時間はあるが、この短い時間をどうすればよいか」といった悩みはよくあることだと思います。かと言って仕事がなくなるわけではないので、うまい時間の使い方が必要になるでしょう。複数のプロジェクトで仕事をしている場合は特に重要です。このようなときの対策として、私は2つの方法を試してみています。

朝にスケジュールを眺めて予定をさっくり決める

まずは朝にGoogleカレンダーを眺めてどのようなスケジュールかを確認します。これ自体をやってる人は多いと思いますが、そのときに「この空き時間に〜の仕事をしよう」という目測を立てます。私の場合はあくまで目測なのでどこかに書き込んだり予定を入れたりなどはしていませんが、もちろん予定を組んでしまってもよいでしょう。

ここで重要なのは「時間をどう使うのか」を朝にざっと決めてしまうことです。例えば「午前中はAプロジェクト、午後はBプロジェクト」「この会議の合間に資料を作ろう」「今日はCプロジェクトだけに集中しよう」などを朝に決められると、その日一日を割と効率よく過ごすことができるようになります。もちろんイレギュラーが発生することはあるので、目論見通りに事が運ぶかどうかはわかりませんが、ある程度の目処がつけられると心理的に余裕が生まれやすいので一度やってみることをおすすめします。

時間を区切って仕事をする

複数のプロジェクトを同時にやる場合には、いわゆるポモドーロテクニックが有効だと思っています。短い時間に区切って生産性を高める方法なので、例えば会議の合間や複数のプロジェクトのしごとをするときなどには有効です。私の場合は「この会議の合間にこの仕事しよう」というのをときに利用しています。若干本来のポモドーロテクニックとは異なる使い方だとは思うのですが、時間の区切りをつけやすいので利用している感じです。

あえて完全マルチタスクで仕事をする

こちらはあまりおすすめしないやり方ですが、あえて完全マルチタスクで仕事を回してみるのも一度経験してみるのが良いでしょう。例えば

  • テックブログを書きながら
  • Slackでの問い合わせに返信し
  • コードを書く

ことを小刻みに回すやり方です。例えば私の場合は、

  • コード書いてるといい名前が思い浮かばないので、Slackの対応に切り替える
  • テックブログでいい文章・言い回しが思い浮かばないのでコードを書く

という、若干詰まったときに切り替えています。これは「”よい名前・文章・言い回し”はそれに集中したからと言って思い浮かばない」という経験則に基づいているやり方です。要するに「うーん、このままだと思い浮かびそうにないから別の仕事していよう」ということですね。ただし非常に疲れるため長時間やることは全くおすすめできません。やるにしても短い時間に限って取り組むように注意すると良いでしょう。

まとめ

いろいろ兼務が多かったり、複数のプロジェクトを同時に回す必要があったりする経験から、マルチタスクで仕事をする方法はいろいろ模索してきていました。今回紹介したのはいまでもやっていることです。こういうのはみんなで共有しあうことでノウハウとして蓄積されていくので、同じようにマルチタスクで仕事をしている方は共有していただけると私が喜びます。