ロコガイド テックブログ

「地域のくらしを、かしこく、たのしく」する、株式会社ロコガイドの社員がいろいろな記事を書いています。

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SORACOM UG Online #2 にてボタンデバイスの活用について登壇しました #soracomug

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こんにちはこんにちは! 先日、ついに京都洋酒研究所の限定ボトルセットに手を出してしまいました。あらゆる酒の沼に頭から突っ込んでいます、id:ar_tamaです。

さて、昨日行われたSORACOM UG Online #2にて、
LTE-M Buttonで始める簡単IoT対応 〜「混雑ランプ」の事例から〜
というタイトルで登壇してまいりました。

初めての参加&登壇ということで若干の緊張もありましたが、フィリップス・ジャパンさん、アロットさん、LTの皆様の(自分では絶対に思いつかないような)ボタンの活用方法を伺えたり、開発の上で悩んだことに対して識者の皆様からご回答をいただけたりと、大変有意義な時間でした。

<追記>

しろボタンの場合もあのボタンのプレイスメントのような動きをしてほしい、というような話をしたところ、「それ、Orbitでできるよ」と助言をいただいた上にデモもご共有いただきました。尊い…!

<追記終わり>

動画

www.youtube.com

スライド

スライドにあまり文字を載せなかったので、以下で軽く補足します。

登壇のきっかけ

この記事をソラコムさんに捕捉いただいたことがきっかけです。
今回はイベントのテーマがボタンだったので、ぴったりだということで、こうしてお声掛けをいただきました。

混雑ランプとは

https://crowd.locoguide.jp/

お店・施設の混み具合が、わかりやすい「信号」というモチーフで発信できる・見られるサービスです。
WebアプリまたはiOS, Androidアプリ、更にはボタンデバイスで発信可能、というお手軽さがウリのひとつとなっています。

「混雑ランプ」開発の経緯とリリースまで

LTE-M Buttonの選定理由

選定の理由はいくつかありましたが、特に大きな理由を挙げると以下になります。
これらのおかげで、1日半ほどでプロトタイプの完成までこぎつけることができました🥳

  • 「電池を入れたら動く」が可能なこと
  • 欲しいだけの在庫があったこと
  • クリックタイプによる押し分けができること

「電池を入れたら動く」が可能なこと

事前に設定しておけば、LTEの電波さえあれば押すだけで動くというお手軽さを実現するためにも、これは必須要件でした。
混雑ランプは実にさまざまな環境でお使いいただいているので、開封後に「Wi-Fiの設定をしてください」の挟まることが大きな障壁になったであろうことは想像に難くありません。

欲しいだけの在庫があったこと

プロジェクトが発足してから実証実験まであまり日がなかったこともあり、すぐに発送いただけて・試せて本当に助かりました☺️

クリックタイプによる押し分けができること

LTE-M Buttonは「クリック」「ダブルクリック」「ロングクリック」の3種類の押し分けが可能です。
操作者の手元からは、最低でも「空いています」「混んでいます」の2パターンは操作したいため、操作パターンに応じて端末数が増える…ということにもならず、コストメリットにも繋がっています。

連携方法

今回はAWS Lambdaと連携したかったため、SORACOM Funkを経由して、特定のLambda関数を呼び出しています。
このあたりの設定は、デバイスグループを作って端末を紐付けておけば個々の端末で設定する必要がなく、とても楽でした😋
ボタンデバイスと自サービスとの紐付けはIMSIをキーにして行い、操作に応じた「混雑ランプ」の点灯色の変更が行われるように実装しています。

寄せられた反響・最近の動向など

混雑ランプは、スーパー、自治体の窓口などを皮切りに、最近だと温浴施設や観光施設等にも導入をいただいています。
更にいくつかの自治体とは、個別に協定を結び、混雑ランプやそのほかでの連携を強めようとしているところです。
スーパー等についてもビッグデータを用いた混雑傾向の可視化を行うなど、続々とサービスを強化しています。

またボタンデバイスの提供によって、「スタッフの工数を大幅に削減できた」「機器操作に不慣れなスタッフも簡単に操作できる」と嬉しい声を聞くこともできており、感慨もひとしおといったところです☺️

ボタンごとの特色

こちらに詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください

おわりに

ロコガイドの提供する「混雑ランプ」と、ボタンデバイスを用いた活用事例をざっくりとご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「IoTって難しいんでしょ?と身構えていたけど、意外と簡単に対応できそう!」なんて思っていただけたら嬉しいです。
ぜひ皆さんもご自分のサービスに導入してみてください!