こんにちは。ロコガイドの技術本部長を務めています前田です。
4月に入り温かい日が増え、心地の良い日が増えてきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
ロコガイドは10月~9月までを会計期、事業年度としており、4月は期の折返しの月です。
ロコガイドでは様々な取り組みを下半期に向けて仕込んでいる時期となりましたが、技術トレンドとしてはChatGPTを中心としたLLMの急速な普及を発端とした劇的な環境の変化が始まった半期となりました。
この記事では半期の取り組みを振り返っていきたいと思います。
サービス、プロダクトの変化
国内の生活情報メディアとして最大級のヨムーノというサービスをリニューアルし、くふうLive!として新たな出発をしました。
引き続き様々なトレンドのキャッチアップ/発信を行っていますが、日本全国の様々なマニアの方とともにさらなるくらしのニーズの変化に対応していけるよう、今までWebでは実現しにくかった体験を作るためにくふうLive!のスマートフォンアプリをリリースしています。
まだまだリリースしたてでこれから様々な施策を重ねていくフェーズですが、新たなくらしの発信をできるよう、アップデートを重ねていきます。
そして、ロコガイドで運営している トクバイ は前身のサービスリリースから数えて、2023年2月で10周年を迎えることができました。
近所のお店の特売情報を手軽に見ていただけるようにしたい、毎日の食卓のサポートをしたいという思いで始まったサービスは、スーパーマーケットを始めとした生鮮食品店を中心としたサービス形態から、暮らしを支える様々なお店に展開を広げ、地域の買物に関わる情報発信サービスとして1700万MAUを超えるサービスに成長してきました。
物価高が叫ばれる昨今、より快適にお使いいただくためにiPadに正式対応し、年明けにはLDK様より「ベストバイ・オブ・ザ・イヤー」の対象を受賞するなど、この半期でも様々なイベントやアップデートを進めてきています。
引き続き沢山の方に愛され、お使いいただけるように開発に尽力していきます。
また、様々な新規事業への取り組みをスタートした半期にもなりました。
ロコガイドのミッション「地元のくらしを、かしこく、たのしく」は買物に関わるサービスだけでは実現することができません。
くらし全般をサポートしていくために、地元のくらしを便利にするための新規事業の開発を進めていきます。
技術面の変化
技術面においては、レガシーへの対応と、新規事業を支えるための取り組みを強化した半期となりました。
今期より本格的に活動を始めた開発基盤チームでは、レガシー環境のアップデートに継続して取り組んでいます。
チーム化されるまでなかなか進捗しなかった課題が解決され大幅に環境が改善されており、下半期中にはノウハウも含めて共有させていただくことができるのではないかと思います。
また、SREと品質保証の領域では、増えゆく事業、サービスを支えるための基盤づくりを推し進めています。
積極的に採用活動を行っているのですが、下半期だけで管理対象サービスが4つ増えており、立ち上げ事業の拡大に追いついていないのが実情です。
そのため、外部パートナーとの協力も進めながらではあるのですが、社内で生産性を高めながら、多くのサービスを無理なく管理できる形態を模索しています。
下期は上半期に巻いたタネを花開かせるための活動に注力し、様々な知見を発信することができるように取り組みを進めていきます。
最後に
ここまで紹介した取り組みは昨年度からの継続的な取り組み、改善に関するお話が中心でした。
2023年3月のOpenAIによるChatGPT APIのリリースを発端とした爆発的な普及は、今後のサービスやプロダクト開発の前提を大きく変えるうねりを急速に生み出すものとなりました。
社内でもChatGPTの利用が広がっています。くふうグループ全体の取り組みとして業務利用可能なSlack環境が整備されたのをはじめ、OpenAIのAPI Keyを全開発者に配布し、社内の運用効率改善や実サービスへの適用の模索を進めています。
今までの開発のあり方や、サービス提供のあり方を前提から見直し、今まで実現できていなかった価値を生み出すスピードを引き上げていくべく、全社で取り組みを進めていきます。