ロコガイド テックブログ

「地域のくらしを、かしこく、たのしく」する、株式会社ロコガイドの社員がいろいろな記事を書いています。

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新ロコガイドの第1期を終えて

こんにちは。ロコガイドの取締役CTOを務めています前田です。
10月に入り、関東は気温も下がり過ごしやすい日々が増えてきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

ロコガイドは10月~9月までを会計期、事業年度としており、10月は新たな期のスタート、新たな一年の幕開けの月です。
この一年を振り返ると沢山の変化が生まれた年でした。この記事では、新たな期のスタートを前に一年を振り返りたいと思います。

会社組織、開発体制の変化

今期はくふうカンパニーとの経営統合後の第一期目でした。
グループ沢山の仲間が増え、技術、プロダクト双方での会社間交流交流が活発化しました。技術面ではグループ各社の知見交換を活発化するための勉強会やLT会への参加が始まり、会社を横断したプロジェクトも増えてきています。

また、事業会社のロコガイドとしては、くらしにくふう株式会社に新しく仲間に入っていただきました。
国内の生活情報メディアとしては最大のヨムーノというサービスをはじめ、様々なメディアを運営している企業です。
生活者のニーズや動向を捉えたコンテンツの開発体制が非常に強いため、日常の暮らし、地元のくらしを扱うトクバイを始めとした各種サービスの開発とも連携しながら、共にサービスづくりを進めています。

サービス編成チームが発足し、52週特集や、おすすめ1週間レシピを始めとしたコンテンツ開発を自社で行うことで、地域のお店の情報と組み合わせて毎日の生活の課題解決のサポートを行えるようになりました。
トクバイアプリのユーザーインターフェースロゴクーポン機能を一新し、様々なコンテンツへのアクセスしやすさ、毎日お使いいただくアプリとしての使いやすさを改善してきました。

また、Google Business Profileとの連携などお店向けの機能拡充、おいしいもの総選挙等を通したお店と一体となったマーケティング支援等、お店の支援も積極的に行っています。

プレスリリースを通してお知らせした機能を中心としたご紹介のため、実際にはもっとたくさんのアップデートを行っています。
今期も引き続き、改めて地元の生活の中で便利なサービス、毎日の暮らしを支える事業者のサポートに向けたアップデートとサービスリリースを更に加速して進めていきます。

技術面の変化

技術面においては安定性が向上し、様々なシステムリプレイスやアーキテクチャアップデートへの取組を強化し始めた一年となりました。

以前まではプロダクト開発チームが技術基盤の改善も担う形態をとっていました。しかし、レガシーへの対応速度は十分とは言えず、プロダクト開発チームの生産性に影響を及ぼすような問題も発生していたため、開発基盤チームが発足し、専任のチームとして対応を開始しています。
Flaky Testへの対応や、アプリのビルド速度の向上を通したCI環境の改善を始めとして、開発者が様々な技術のアップデートの恩恵を受けて生産性高く働く環境を作れるように、もう一弾ギアを上げて取り組んでいきます。

また、SRE領域でも稼働率が安定し、全体稼働率が100%を達成する月も増えてきたことからレガシーシステムの刷新を推し進めています。
単に元あったシステムを更新するのではなく、変化してきた新たな要件に適合し、これから数年の成長を支え促進することができる環境の整備に更に力を入れていきます。

安定的なサービス提供という視点では、不具合の発生抑止も重要なポイントです。昨年度は退行テストの体系的な整備が進み、不具合の発生率が大幅に改善しました。
また、この恩恵を受けつつも組織全体が生産的に活動できるよう退行テストの自動化も大幅に進捗し、テストの実行数が飛躍的に増加したおかげで新たな品質向上、さらなる技術的な課題に取り組むことができるようになりました。

今期は昨年度実現した成果を更に花開かせるための活動に注力し、様々な知見を発信することができるように取り組みを進めていきます。

COVID-19とリモートワーク

ロコガイドでは2020年4月以降、リモートワークを中心とした勤務形態としています。

概ね混乱なく移行は完了し運用を継続しているのですが、一般的にも言われているようにチーム外とのコミュニケーションやリレーションの構築、コラボレーションの低下が問題です。
そこで、ワクチン接種率の向上や、日本国内/世界的な緩和の流れをみながら、現在は週に1回、部署毎の出社を織り交ぜたハイブリッド体制に移行をしています。
出社日には定例MTGや企画MTGなど、複数人で集中して議論をする場を設定していて、使い分けによって全体の進行速度を上げることができる実感を得ているところです。

フルリモートを維持する前提で生産性を向上させるために、全社の運用フローを見直すことも考えましたが、ガバナンスやマネジメント構造を組み替えるコストを考えると現実的ではないと判断しています。
とはいえ、遠隔地で働かれている方もいらっしゃるため、働きやすい体制や環境の維持・整備については継続的に取り組んで行きますが、今年はハイブリッドでの最適な形を模索していく一年となりそうです。

最後に

COVID-19への対処を中心とした世の中から、元の日常をどのように取り戻すか/緩和していくかにシフトをしている中で、私達の提供するサービスの使われ方も変化してきています。
変わりゆく世の中で毎日のくらしをサポートするサービスとして地域の生活者を支えるべく、今年一年もプロダクト開発、サービス開発に一層取り組んでいきます。