こんにちは、アマロマウントまでもう少しな小川@conceal_rsです。この記事はロコガイド Advent Calendar 2020の10日目です。みなさん社内で勉強会とか読書会とかやってますか? ロコガイドでは読書会やもくもく会が有志によって開催されています。この中でも、比較的ゆるくやっている読書会についてご紹介したいと思います。
読書会をするのはなぜ?
いろんな方向に技術領域が広く深くなっていく昨今、興味ある分野だったり仕事で関わる分野だったりを勉強するために、技術書を読む機会は多いと思います。特に後者の仕事に関わる分野に関しては、必要に迫られてということも多いでしょう。また技術書は概して積ん読になりやすいということもあるので、「読みたいけど読めてない」という場合も多いと思います。そのようなときに社内や技術コミュニティなどで読書会とか輪読会などをやるのはいいアイデアですよね。一緒に読む仲間がいることで励みにもなるので。
ここで「読書会やってますか?」と問いかけたとき、「やってます」と答える会社やコミュニティは多いでしょう。では「ちゃんと続いてますか?」という問いに関してはどうでしょうか。答えに窮してしまうことも多いと思います。多くの読書会が、徐々に参加者が減っていき、ついには誰も参加しなくなってしまうことも多いからです。現に私もいくつか読書会をやってみたり参加してみたりしましたが、ちゃんと最後まで完遂したものはそんなに多くありません。特に社内読書会は、だんだん人が減っていく印象が強く残っています。
なぜ読書会は続かないんでしょうか。
読書会が続かないワケ
読書会が続かない理由はいくつかあると思ってます。その代表的なものをピックアップしてみました。
読む時間がない
まあ一番大きな理由はこれでしょう。業務やプライベートが忙しいときに時間を捻出するのは大変です。こればかりは対策のしようもないですよね、さすがに。頑張ってモチベーションを上げましょうという以外にはなさそうです。
モチベーションが続かない
技術書は概してページ数が多いため、読了までに時間がかかるケースも多いでしょう。そうなると当初のモチベーションがどんどん下がってしまって参加者がいなくなる、というケースも多いのではないでしょうか。
まとめるのが大変
輪読会形式で担当を決めてまとめてくるタイプの読書会だと、これが大きな要因になりそうです。「読むだけでも大変なのに、まとめる時間なんてない!」という人も多いんじゃないでしょうか。そうなると時間が捻出できずに脱落していく、というケースがありそうです。
当番じゃないとちゃんと読まない
輪読会形式でもう1つありそうなのが、まとめ当番じゃないとちゃんと読まないケースです。こうなると「なんだかよくわからない」状態になり、モチベーションが下がってしまい、なんだかんだで脱落してしまうという状況になりかねません。
ゆるい社内読書会
そこで、これらの課題をすべて解決できるわけではないですが、いまロコガイドでやっている「ゆるめ」の読書会を2つほどご紹介したいと思います。
当日読む読書会
まず1つ目は事前準備をしないで、当日に読む読書会です。
やり方
- 毎週1時間開催
- 当日30〜40分ぐらい時間を取って、メモしながら読む
- 残り時間でメモを元に、感想を話して議論などをする
メリット
こちらの利点は兎にも角にも事前準備をしなくてもいいことです。本だけ準備して参加すればいいので、楽といえば楽です。時間を決めて読むのでそんなに負荷はないですし、その場で感想を言い合い議論をするので記憶が新しい状態で進められます。
デメリット
逆に進捗はかなり悪くなります。技術書になると結構なページ数になるので、1冊終わるのに毎週やって1年ぐらいかかるかもしれません*1。
こんな方におすすめ
- 時間が取れないけどまずは始めてみたい
- 期間は長くなってもいいから、手間をかけたくない
事前に感想を書く読書会
2つ目は事前に読んで感想を書く読書会です。
やり方
- 毎週1時間開催
- 事前に読む範囲を決めておき、読んで感想を書く
- 当日は感想を話し合って、わからないことなどあれば議論をする
メリット
こちらは事前に読んでくるので手間はかかるんですが、用意するのがまとめではなく感想というところがポイントです。自分が思ったことを書けばいいので、例えばわからないところはわからないと書けるし、正しい解釈である必要がないという点でも心理的負担はかなり低いでしょう。
デメリット
参加者が多いと感想を読む時間がかかってしまうので、どのように進めるのかがちょっと難しいかもしれません。そのため主催者の負担が大きめになるという問題はあります。
こんな方におすすめ
- 社内やチーム全体でスキルアップをしたい方
- ある程度の負荷で読書を続けていきたい方
読書会をする上で大事なこと
最後に、いちばん大事なのは気軽にキャンセル(= スキップ)することでしょうか。「やらないといけない」という変なプレッシャーは避けるべきです。楽しく読書して勉強していくことが一番なので、参加者が少ないなと思ったらさっとスキップしてみましょう。
まとめ
技術書の読書会の課題をある程度解決できそうな、ゆるめの読書会について紹介しました。ロコガイドでは今後もこのようなゆるめの読書会を続けていきたいと思っています。興味ある方は仲間になって体験してみてください。
*1:実際進捗を早めるために後述の事前に感想を書くやり方に変えました